東海大冒険

多分エッセイ的な雑記

改めて香月良太について

トライアウト受験からの動向が分からなかった香月だが台湾球界に挑戦するらしい。

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正直台湾に活路を求めてまで現役にこだわるとは思っていなかった。というより香月のような移籍組中堅選手が戦力外を受けると、巨人では基本的にスタッフや球団職員としてチームに残るケースが多かったので香月も自然とそうなると思ってたからかもしれない。去年であれば青木や横川、その前なら高木康や吉武なども巨人在籍年数は短いもののマネージャーやスカウトという形でチームに残っている。香月と共にオリックスから移籍した阿南も巨人ではほとんど出番がなかったが、アカデミーのコーチに就任するらしい。

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そういう訳で選手の面倒見のいい巨人である。現役を続けたいという気持ちはあるが、現実的に厳しいという認識も感じているだろうし、次の人生を考えなければならない微妙な年齢の選手にポストを用意してくれるのはありがたいことなのだろう。香月に対しても打撃投手などでスタッフ就任の要請はあったと思うし、だからこそ1人だけ通告が遅れたのではないかと思ったというのは前回述べた通り。

しかし香月は現役を続けることを選んだ。それは今年の干されっぷりを考えればやり残したことがないとは思えないわけで十分分かることである。しかしそれは必ずしも彼に限ったことではない。だから今回この決断に至ったというのは意外であり、そして何とか台湾で野球を続けられたらいいなと思うのである。

前回のブログでも言及したように、戦力的にも層の薄い中継ぎ陣の中で香月の出番は必ずあったはずだし、開幕二軍は仕方ないとしてもどこかで一度は一軍に上がるだろうと思っていた。しかし同時に6月になっても昇格できなければそこから上がる可能性は非常に低くなるだろうとも予想していた。

巨人の香月は大体夏場に入ると調子を落とすイメージがある。ただでさえ田原山口マシソン澤村の継投にこだわる首脳陣が勝負どころの夏場から秋にかけてそれまで一度も一軍で投げていない投手を、ましてやこれからの成長が望まれるような若手でもない選手を上げるだろうか。香月は調子の良い春先に一軍でそれなりに投げて不調に陥る前までに敗戦処理でも何でもそれなりに結果を出しておかなければならなかった。だから二軍で投げ続けても勝負する舞台にさえ立たせてもらえなかったのは気の毒だった。もし一軍で数試合投げてボコボコに打たれでもしたら納得したのだが。

NPBから声が掛からなかった以上年齢的にも再び戻ってくることは厳しいと思う。そもそも台湾で野球が続けられるかどうかも今の段階では分からない。ただ、巨人時代の晩年が消化不良だったのは事実だろう。トライアウトではオリックス時代を彷彿とさせるヒゲ面で登場したが、現役に拘る姿勢と巨人との決別を表す意思表示だったのかもしれない。

基本プロ野球は巨人戦だけ、高校野球も自分の出身県の代表の試合だけという狭い見方しかしてこなかった。だから香月の柳川高時代の活躍を知らないし、オリックスでのいぶし銀的役割も数字の上でしか知らない。たった4年間の在籍で目だった活躍をしたわけではないのだが、何か琴線に触れるものがあったのは確かである。そういうわけで香月にとって良い知らせが届くことを願ってやまない。