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東海大冒険

多分エッセイ的な雑記

香月良太の戦力外に思うこと

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↑無料配布のオレンジユニに背番号圧着サービスを使ったものだが、果たして今巨人の背番号13のレプユニを持っている人はどれくらいいるのだろうか。

香月が移籍してきた2013年、中継ぎ陣はマシソン•山口•西村のスコット鉄太朗が全盛期。それぞれがタイトルを獲得する活躍の中で香月の出番は少なかった。というかほぼスルーといっていいほどの存在感の薄さ。19試合で防御率6点台という酷い成績もあるが、twitterなどで見ているとトレード相手が東野であったこともあってか過剰に叩かれていたようにも思う。いくらオリックスで中継ぎとして実績を積み上げていても、ライトな層の多い巨人ファンの中ではそれはあまり意味を持たない。今のチームで結果を残さないと要らない人なわけである。しかし天邪鬼な私は逆にそんな香月を密かに応援してみようと思ったのである。

香月が巨人で最も輝いていたのは移籍2年目の2014年。この年はスコ鉄が開幕から低調で盤石な勝利の方程式が揺らぎ始めた年でもあった。これまでとは何かが違うと思わされる不安定な中継ぎ陣を支えたのが怪我から復帰した久保裕也、移籍組の青木高広、そして地味に開幕一軍入りを果たした香月であった。内海やスコ鉄の不調、阿部など打撃陣の不振に苦しむ中で首位争いができたのは彼ら地味なベテランの活躍があったからと言っても過言ではない。6月の楽天戦で四球四球四球と大乱調のマシソンを好救援、満塁のピンチを抑えてセーブを挙げたのは痺れた。

後半戦に入り、スコ鉄が復調してくるのと対照的に香月は成績を落とした。前半戦の安定感は何だったのかと思われるくらい投げては打たれる状況が続き、2点台だった防御率も最終的には4.21までになってしまった。シーズンが終わる前に登録を抹消されるとCSでも登板する機会は無かった。

そして昨年は14試合、今年は一軍登板無し。久保、青木が抜けて成績次第では年齢的にも戦力外が濃厚な立ち位置だったが、二軍で40試合に投げても上からお呼びがかかることはなかった。他の選手より遅れての通告は球団がスタッフ就任を打診したけど本人が現役に拘って話がまとまらなかった田中浩康パターンか。

首脳陣の中では完全に構想外であったということだ。今年の中継ぎ陣を見て選手層が厚かったと言える訳がない。賭博事件で笠原、高木京介といった実績ある若手が突然退団した。それもあって山口はあれだけボロボロでも連続60試合登板記録を更新し田原誠は一時80試合を超えるペースで投げていたのだ。乾や矢貫に登板の機会があったのだから二軍で結果を出していた香月だって上がってもおかしくなかったはずである。2014年、同様に二軍で中継ぎで無双していた星野真澄が一度も一軍に呼ばれることなく戦力外になった時はネットを中心にちょっとした議論が起きたように覚えている。今回の香月はそのような声もあまりないようだ。これも育成出身で生え抜きの星野に対する外様中堅の香月の悲哀だろう。

一方で香月が使い所の難しい投手になってしまっていたというのもあるだろう。球威で押すタイプでもなく、抑える時はピシャリと抑えるが、打たれ出すと止まらなかった。昨年はハマスタで滅多打ちにあった試合が記憶に新しい。勝ちパターンが固定されているチームにおいて香月に求められていたのはビハインドの劣勢な状況で流れを引き戻すような、そういう役割だったと思う。しかしランナーいる場面では今ひとつ安定しないこともあって使いづらい。就任1年目の由伸監督にとって香月は操りきれない存在だったのかもしれない。

同じく戦力外となった弟共々まだ引退するほど老け込む歳ではない。巨人とはイマイチ相性が良くなかったと割り切って他球団で再び活躍できたらと願う。